貿易実務検定 英語の対策と勉強法⑤ 問題3
こんにちは、Jamesです!!
今回は問題3についての対策を記事にしていきます。
問題3は英文書類です。英文レター、手形、L/C等の英語が苦手な方のみご覧になってください。
✔今回の記事
目次
対策① 確実に1問5点は取ろう!!
問題3は2問ありまして各5点です。2問で10点なのでかなり得点を取ることができますが、まずは慌てず1問は確実にとるようにしましょう。
これまでご説明してきた問題1、2は各問題2点です。問題2については英文問題から適切な日本文を苦労して選択してやっと2点です。
それに対して、問題3は1問5点と高得点です。1問できれば問題2で取りこぼした2問以上の得点を稼ぐことができます。
2問しかありませんのでまずは1問を確実にとるように慌てずに解いていきましょう。
対策② 英文の書類を見てゾッとするな!!
見たことのない英文書類が出題された場合、
「えっこれ何?? テキストに書いてなかったよ!!」っとゾッするのは当然です。
ここで慌てないこと!!
テキストや過去問で出題されていないものは、おそらくほとんどの受験生は知りません。
ですから、「みんな困っているだろうなぁ!!」っと余裕がでるくらいならばOKです。
また、英文書類で長々と英語が記載されていて嫌悪感、毛嫌いする方は、英文書類を
見てゾっとする以前に嫌気がさしてしまうかと思いますが、安心してください。
英文書類の全てを日本語に訳さなくても解答はできます。
これから説明するようにポイントをついて英文を解釈をしていけばいいのです。
対策③ 問題を解く手順を間違えると時間の無駄!!
問題を解く手順ですが、最初に英文書類を全て訳してから日本語の問題を読むのは時間の無駄です。下記のような手順で解いていきましょう。
手順① 英文書類をサラッと見る
手順② 日本語の問題を読む
手順③ 日本語の選択肢を読みポイントをつかむ!!
手順④ 英文書類のポイントを解釈する
手順① 英文書類をサラッと見る
まず英文書類がどんな書類なのかをサラッとだけみる。
ビジネスレターなのか、L/Cなのか、手形なのか。
どんな書類なのかをホントにサラッと見るだけでいいです。
この時点では、まだ問題を見ていないので、長々とみると余計なところまで見てしまうので、あくまでもサラッとだけです。
手順② 日本語の問題を読む
日本語の問題を読んで、選択するものは、正しいものなのか、それとも誤っているものなのかを間違いなく確認しましょう。
これを勘違いしてはもったいないです。1問5点ですからね!!
ケアレスミスは気をつけましょう!!
手順③ 日本語の選択肢を読みポイントをつかむ!!
日本語の選択肢を読んで、できるだけ短時間で解答を探すための重要事項です。
1)3つの選択肢の違いを見つけること。
2)その違いについて英文書類のどこを見ればいいかというポイントをつかむこと。
そうすれば余計な英文を読む必要はなくなります。
但し、そのためには頻出の英文書類はもちろん、その他のテキストに出ている英文書類について5WIHがどこに書いてあるのかは覚えておく必要があります。
手順④ 英文書類のポイントを解釈する
さきほど日本語の選択肢を読んで英文書類のどこをみたら解答にたどりつけるかのポイントがわかったら、そのポイントがある文章から訳していくことです。
日本語の選択肢と英文書類のポイントを比較して、合致しているものが解答です。
ポイントの単語等を英文書類で見つけたあとに前後の文章で注意すべき点があります。
・肯定文と否定文
・現在、過去そして未来なのか。
・対義語(Freight Prepaid/Collect)等です。
L/C、小切手の種類なども問われています。過去問で今一度確認してみましょう。
勉強方法① 過去に出題された問題を見てみよう。
では、過去問で見てみましょう。
(ここでは全英文は省略させていただきます。
先程ご説明した手順①(英文書類をサラッと)についての解説は省略させていただきます。)
英文レターの内容について、正しいものは次のうちどれか。(第44回問題3)
A. このレターはオファーである。
B. このレターは注文書である。
C. このレターは注文の確認書である。
(引用:日本貿易実務検定協会 C級問題集第5版)
手順② この問題については、正しいものの選択です。
手順③ そして出題者は、オファー、注文書あるいは注文の確認書のどれであるかを答えてもらいたいのですね。見るポイントは、この場合は英文の本文になりますが、注文(書)=orderが書いてある文章を見てみましょう。
手順④ 英文レターの本文1行目にorderがあります。読んで見ましょう。
We are very pleased to receive your order No.251 and will be able to ship the goods as specified in your order. The following in our acknowledgement.(以下に英文で商品名、個数、金額、支払い方法等が続きます。)(引用:日本貿易実務検定協会 C級問題集第5版)
要訳しますと、
・Order NO.251(注文書)をもらっていること。
・そのオーダーを出荷可能なこと。
・認識しているオーダーが下記(商品名、個数、金額、支払い方法等)であること。
っということで既にもらっているオーダー(注文)についての再確認ということがわずか2行の英文でわかります。従って解答はCです。
英文レターの場合は、やはり英文の本文を読まないと解答できないようになっていますが、英文レターが長くても、日本語の相違箇所(今回はオファー、注文書)の英単語(offer, order)を見つけて、その前後の英文を読んでいくという方法で解答にたどり着くことができます。
英文レターとは逆に、英文のどこに何が書いてあるかがわかりやすいのが手形、L/Cの問題です。
手形の場合はほとんど決まった形式です。
日本語で訳してある手形がテキストに載っていますので、まずはそこを見て手形というのはどういうものか、振出人、名宛人、買取銀行、信用状発行銀行等の登場人物がどこに書いてあるのかを確認してください。
L/Cも同様です。
登場人物である信用状発行銀行、通知銀行、信用状発行依頼人(輸入者)、受益者(輸出者)、船積み期限、信用状有効期限等がどこに書いてあるのか、英語ではなんて書いてあるのかをテキストでしっかりと頭に叩き込んでください。
勉強方法② 頻出英文書類
テキストに「貿易書類の基礎知識」として英文の書類がまとめて記載されています。
またその後に「貿易実務英語の基礎知識」として英文ビジネスレターがあります。
この書類は頻出ですので覚えておく必要があります。
時間のあるときに前述の貿易書類でブランクのページをコピーを取り、ご自分で一度書きこんでみるとどこに何が書いてあるかを覚えることができると思います。
B/Lと保険証券の読めないような小さな文字の英文の箇所や売買契約書の印刷事項(裏面約款)は勉強する必要はありません。ここはC級試験ではまず出題されないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まずは、1問5点ですので確実に1問を取りに行き、2問できたらバンバンザイということですね。
そして英語の書類だからといっても嫌がることなく、ポイントを絞って英文を読んでいくことを日頃よりトレーニングをする必要があります。
最後に問題を解く順序を覚えておくと無駄がないです。
頻出英文書類はテキストに載っていますので、まずはそこを使って5W1Hがどこに書いてあるかを習得しましょう。
っと簡単にまとめましたが、英語の苦手なかたはテキストに記載してある頻出英文書類でけでもいいかもしれません。その書類をもとに過去問を解いてトレーニングしてみてください。
次回は「貿易実務検定 英語の対策と勉強法⑥ 最終回 問題を解く順番」です。
貿易実務英語の最終回です。頑張って行きましょう!!