なんのために信用状を発行するの?

こんにちはJamesです。

Twitterの問題をご覧になった方、答えはこちらです。

信用状とは、
輸入者の取引銀行である(①信用状発行銀行)が、
海外の(②輸出者)に対して
輸出者が信用状条件どおりの(③船積書類)を銀行に提示することを条件に
(④輸入者)に代わって
代金の支払いを確約した(⑤保証状)である。

なんのために信用状を発行するの?

貿易実務検定C級オフィシャルテキスト最新貿易実務ベーシックマニュアル(以下テキスト)の初めのほうに「信用状のメリット」とあります。(p.7ぐらいです)

1)代金回収リスクの回避
2)商品入手のリスクの回避
3)資金負担リスクの軽減
(テキストとは順番が異なります)

信用状を開設(発行してもらうこと)することにより以上3点のリスクが回避されたり、軽減されたりします。

ちょっとその前に。。。もしも信用状がなかったら。。

輸出者は商品を送って、お金をもらう人です。
商品を送ったはいいけど、お金をもらえなかったら大変です。
ならば、商品を送る前に、お金をもらっておけばいいじゃない。前払いですね。

でもでも、前払いだと輸入者は大丈夫ですか?

輸入者はお金を払って、商品をもらう人です。
でも、お金を前払いしたけど、商品が到着しないとなると大変なことになりますよね。
ならば、商品到着してから、お金を払うようにするよ。後払いですね。

そうなると前払い、後払いどっちにしたらいいのよ、ってことになりますよね。
ここまでは理解していただけましたか?

そこで登場するのが「信用状」です。

銀行が輸出入者の間に入って、お金と商品の双方を確認して輸出入者の不安を解消する代金決済の方法です。

冒頭の3つのリスクについてですが銀行が仲介することによって輸出入者にメリットあります。
もう一度書きますね。

1)代金回収リスクの回避
2)商品入手のリスクの回避
3)資金負担リスクの軽減

1)輸出者が持つ不安
商品を送ったはいいけど、お金をもらえるの?=代金回収のリスクが回避されます

2)輸入者が持つ不安
お金を払ったけど商品は到着するの?=商品入手のリスクが回避されます。

3)輸出者は信用状の条件どおり船積みすればお金はもらえるし、輸入者は前払いをするよりはお金を支払ってから商品入手までの期間が短い=資金負担のリスクが軽減されます。

ここを覚えて!!

・誰が(輸入者が)誰に(輸入者の取引銀行に)信用状発行を依頼する。
・誰が(信用状発行銀行が)誰に(輸出者に)対して
・信用状条件どおりの何を(船積書類を)銀行に提示すれば
・誰が(信用状発行銀行が)誰に(輸入者に)代わって代金の支払いを確約した保証状である。

では、以上を覚えてください。って簡単に言いますが、読み終わるとふぅーっという感じですよね。
わかりにくいので、ちょっと乱暴な説明でいきます。

いいですか、

銀行に信用状を発行依頼をするのは輸入者なんです。

なぜかというと、輸入者がお金を払うので、それを銀行が代行するとなるとお金をもらう輸出者も安心するでしょ。

だからお金を払う輸入者輸出者を安心させるために自分の取引銀行に依頼をして信用状を開設してもらうんです。

っで、輸入者の代わりにお金を払う信用状発行銀行もだまってはいなくて条件をつけてきます。

それが信用状に書いてあるんです。
輸出者信用状の条件どおり船積書類を持ってきたらお金を払ってあげるぜ、お金をもらいたいなら条件どおりにしなっていう感じです。

ここでたくさんの登場人物はが出てきて混乱した方は、テキストのP.5ぐらいにある「貿易取引のしくみ」で流れをつかんでください。

信用状の種類も覚えてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

信用状を発行すると輸出者と輸入者双方にメリットがあることがお分かりいただけましたか。

貿易取引の場合、相手が遠くにいるので双方に不安があります。それらの不安を解消するのが銀行の役目なんですね。ですから信用状を発行してもらうんです。

さて、12月の試験が近づいてきました。
信用状の種類や、手形の種類、あるいはインコタームズたくさん種類があって覚えられないよっという方は後日ブログに記憶に残る勉強方法を投稿するつもりです。ご覧になってください。

では、引き続き頑張りましょう。

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