貿易実務検定試験 過去問の重要性 私のB級 合格体験記

元LEC専任講師のJamesです。
LECで通関士、貿易実務検定C級の講師、問題作成等を行っていました。

今回は私の知り合いで資格試験の達人の勉強方法を少々取り込んで、私が貿易実務検定B級を受験した際の過去問を中心とした勉強方法をお伝えします。

もちろん、これから貿易実務検定C級を受験する方も参考になりますので読んで見てください。

では、始めますね。

テキスト無しで過去問だけでC級に合格した資格試験の達人

「だって過去問の解答解説にいろいろ書いてあるでしょ。あとはネットで調べたんだよ」ですって。
解答解説というのは解答ページに記載してある問題についての解説のことです。

彼は、資格マニアで難関国家試験では、社労士、行政書士を持っており、その他数多くの検定試験を受験する度に合格しているんです。

そんな彼がある時貿易実務検定C級を受験してあっさりと一発で合格しました。

勉強方法をよくよく聞いてみると、過去問でしか勉強していないんです。貿易実務検定協会が発行しているあの過去問だけです。

そして驚くことにテキストは持っていないんです。

それとそれと、なんと貿易未経験なんです。えっ!!と思いますよね。

でもこれは事実なんです。過去問だけで合格したんです。

前記のように、過去問の解答解説を読んで、それでも理解できないところだけネットで調べた、とのことです。

つまり過去問の解答解説が彼にとってのテキストなんです。

確かに貿易実務検定C級やB級って、以前とまったく同じ問題が再度出題されていることもあります。それと出題される個所というのはやはり決まっています。つまり頻出問題ですね。

貿易実務検定C級は、この頻出問題を徹底的にやりこめば合格基準点に達する試験だということです。その頻出問題は過去問に載っています。だから過去問さえ勉強すれば合格するということです。

資格マニアの方って合格のための勉強方法を知っているんですね。

それにしてもテキスト無しって勇気要りますよね。

ちなみに彼は残念ながら通関士試験だけは合格になっていません。
さすがの資格試験の達人も通関士試験では、テキストと過去問を購入して受験したのですが3科目目の通関実務は難関だったらしいです。

B級おすすめテキスト、問題集、参考書はこちらです。

【2020年】貿易実務検定 B級 独学 おすすめ テキスト 参考書

 

私の貿易実務検定B級 合格体験記

ならばやってみようと思い、貿易実務検定B級を受験した際に彼のやり方を少々取り込みました。

使用教材は、

貿易実務検定協会の、
・「B級試験問題集」これが過去問です。
・「貿易実務アドバンストマニュアル」これはテキストです。
やはり不安ですので買いました。

以上の教材で過去問中心の勉強方法を実践です。
(マーケッティングは一部TAC中小企業診断士のテキストも使用しました)

どのように勉強したかといいますと、

通常、学習する場合は、

①テキストを読み
②その後過去問をやる

順番ですが、その順番を逆にしたんです。

こんな感じです。

①過去問を解く
②過去問の解答解説を読む
③その問題について記載のあるテキストを読む
④もう一度、同じ過去問を解く

私が勉強したのは1月開始で3月受験でしたので約2ヶ月で時間がなかったわけです。
そこで①~④を何回も繰り返して無事に合格に到達です。

たかしくん
たかしくん
James先生、ずいぶん簡単に書くね。もう終わっちゃったよ。
まだ、これからですよ。
James
James

(注意)
貿易実務検定B級の貿易実務英語はTOEIC高得点の方は問題ないですが、英語に自信のない方は過去問をただやっているだけでは合格しません。過去問で英語の速読のトレーニングをするにはいいでしょう。但し、得点をとるためには解答のコツをつかむ必要があります。

貿易実務検定 B級 英語試験対策が完成しました。解答のコツを全て記載しました★

下記noteにて販売しています。どうぞご覧になってください。

貿易実務検定B級 James

よろしくお願いいたします。

こんなこともやってみました。

過去問をやったらその問題の脇に、テキストでその問題の記載のあるページを書いておくんです。

そして、テキストには過去問のページを書いておきます。

こんな感じです、写真を見てください。

①過去問にはテキストのページを記載

(引用:貿易実務検定 B級試験問題集)

②テキストには過去問のページを記載

(引用:貿易実務アドバンストマニュアル)

たかしくん
たかしくん
James先生、汚い字だね。フリガナまで書いてあるよ、読めなかったの?
。。。。拡大して見ないでよ。
James
James

これは以前、中小企業診断士を勉強していた際に、TACのテキストに本試験出題年度と問題番号が書かれていて、これは便利だと思ったから自分でも同じことをやってみたんです。

このメリット、デメリットを上げてみましょう。

《メリット》

1)テキストを検索する場合に瞬時に必要なページを開けることができる

2)②の写真のように沢山ページが記載されいるので頻出箇所であることが一目瞭然でわかる。

3)同様に②の写真より、テキストの内容から数種類の問題がどのように作られている把握できて、本試験に対応しやすくなる。

《デメリット》

1)一番最初はページ数をテキストと過去問にも記載しなければならないので時間がかかる

2)面倒くさくなってしまう。

一番最初は確かに時間がかかりましたが、2回目以降はテキスト、過去問それぞれのページが記載してあるので簡単に検索できました。

また苦労した甲斐があったと感じたのは、頻出箇所が明確にわかったことです。
短期間の学習でしたので時間を有効に活用するためには間違った方法ではなかったと思っています。

過去問中心の勉強方法のメリット、デメリット

今回のブログのメインである過去問中心の勉強についてのメリット、デメリットも記載しておきましょう。

《メリット》

1)過去問から勉強することで早くから本試験問題に対応できるようになる。

2)最初にテキストを長い期間で読んでいると問題をやっていないことに不安が出てくるが、そんなことは一切思わない。

3)効率的である。本試験に出る問題だけ勉強するので出題されない箇所は勉強しない。

《デメリット》

1)上記メリット3)に書いてはあるが、出題されないけどテキストに書いてあることを勉強しないと不安になる。

2)試験に合格するためだけの勉強方法。。。かもしれない。

 

デメリット1)ですが、
過去問に出題されていないけどテキストに書いてある箇所も本試験で出る可能性はあります。
それで不安になるのかもしれませんが、それらの問題は出題されてもほんのわずかです。

何故なら出題者はそんな問題より貿易実務を現場で行うにあたってもっと必要なことを覚えてもらいたいことが沢山あるんです。

それが頻出問題なんです。

本試験数回に1問ぐらいしか出題されない問題のために多くの時間を取るのはもったいないです。
それらの問題は捨て問でもいいかもしれません。

100%正解する必要はないんです。70%正解ならば合格できるんです。

デメリット2)ですが、
「試験に合格するための勉強方法かもしれない」と思うのは当然かもしれませんね。
でも、
「テキスト全て読んで全てを覚えられず不合格」と
「過去問を徹底的にやって合格」とは、
どちらがいいでしょうか。

目標は合格ですよね。ならば後者を選んだ方が得策だと思います。

再受験生の方こそ過去問から始めて!!

これは以前、LECで貿易実務検定C級の講義をしていた際、再受講生さんの話です。

「前回は不合格になったけど、今回はテキストを隅から隅まで覚えてやりますよ!!」
っと、意気込みはとてもいいんですが、合格するためにはその方法では時間の無駄です。

いくらテキストを全て覚えても問題を解く本試験の対応をしないと得点は取れず、また不合格になってしまいます。

貿易実務検定C級は初学者で貿易未経験の方でもたくさん合格しています。
その方々は勉強できる期間内で効率よく学習しているんです。過去問を活用して!!

ですから、再受験生こそ既に知識があるのですから過去問から始めて、早く本試験問題に対応できるようにいたしましょう。

まとめ

「過去問とは最大のテキストであり、最大の参考書である」というように資格試験に携わる人達に言われています。

今回はその過去問について記載してみました。

過去問の重要性というのがお分かりいただけたかと思います。

過去問が重要なのは確かですが、勉強方法は人それぞれです。

やはりテキストを先に読まないと安心できないという方は、ご自分のやり方で進めてください。

そのやり方のほうがご自分にあっているからです。ご自分の勉強スタイルなんです。

それらを無理に変更する必要は全くありませんし、無理に違うスタイルで勉強してあとあと取り返しがつかないことになったら大変なことになります。

ご自分のやりやすい方法で勉強してみてください。

 

B級おすすめテキスト参考書の記事を作成しました。ご覧ください。

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では、頑張っていきましょう!!

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